この記事は2009年11月6日CNET JAPANに投稿したものです。
定年退職しすぐに起業したら、失業手当・再就職手当は貰えるのかという疑問を持ちハローワークへ行きました。起業したと言っても起業したばかり
なので、当然収入はなく、準備などで支出が膨れる状態。しかも将来収入があるという保証はない。
「起業なので貰えません」
担当者からは、にべも無く「それは貰えません」との回答をいただいた(36年間も支払ったのに)。失業手当はあくまでも雇われる側にしかないよう
で、たとえ小さくとも事業主となると収入がなくても、この手当は貰えないのだ。
さらに問題なのが、1年間その手当を貰わないと、
権利失効となり、永久に貰えなくなることだ。この制度っておかしくありませんか。
失業手当ではなく、無収入手当
なぜ、事業主だと手当が貰えないのかは、単に「失業」という条件に入っていないからだ。本質的
には「失業」手当ではなく、「無収入」手当であるべきなのでは?特に零細規模の事業主は安定的な収入が約束されていないし、収入がない
月だってあるのに。企業に雇われていても、景気が悪く収入がない状態になるときもある。失業したから失業手当というのではなく、本来収入がないので無収入
手当でないとおかしいのでは?
起業は雇用機会を生む
事業主はその事業が成功すれば、雇用の機会を生むことにもなるので、雇用安定策を図るのであれば、もっとベンチャー企業の育成に目を向けてほしいと
思う。担当者からは、「融資ならこの上の階で相談してください。」と言われたが、融資の相談に行ったのではないのに・・・
(加辺友明)
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