私が新聞紙から電子出版に移る理由

この記事は2010年3月22日CNET JAPANに投稿したものです。

日経新聞本紙が3/23より、電子出版を開始します。私はいくつかの理由で宅配からこの電子出版にしてみます。

理由は、
(1)いつでも読める。新聞紙は広げるととにかく大きいので、割と広い場所が必要になります。混雑した電車の中で新聞を器用に広げ て読んでいる方がいますが、近所迷惑であり、落ち着いては読めないためです。そのため、読むための時間を確保できないと、無駄にしてしまうことも、しばし ばありました。

（２）取っておきたい記事は、切り抜いてPDFにしてEvernoteにアップしています。ちょうど、スクラップブックに似ていますが、これはとて も効率的。この物理的に切り抜く作業とスキャンする時間が節約できます。　ブラウザにEvernoteのアドオンを付けておくと、切り取りたい場所をド ラッグして、クリックするたけでEvernoteにアップできます。

（３）そうしておくと、TPOに応じて多種多様な機器で読むことができるのです。デスクトップ、ノートPC、スマートフォン（私の場合は、 Iphone)。特にスマートフォンを使えば、寝ながらでも読むことができる。これは従来の紙ではできなかったことだと思います。

（４）Evernoteでも将来的に日本語検索が可能になりますが、新聞切り抜きだと、縦書きで、しかも段が下がると位置が複雑に入れ替わるので、 きっと無理だと思います。切り取った記事の再利用は今まで、ためるだけためて結局再利用できませんでした。物理的なスクラップブックでは持ち運びもしない し、しかも検索できなかったのが一番の原因で、どこでも検索が簡単にできるようになると、いよいよ真価が発揮できると思います。

（５）もちろん紙を使わないので、地球環境に優しい。

これから始まるサービスを実際に受けて見ないと何とも言えませんが、ユーザビリティーには期待したいものです。まもなくIPADなども登場し、一層 電子媒体で便利に読む機会が増えそうです。折り込みチラシもこれからは電子チラシとなり、各サイトから提供されて行くものなのでしょう。（加辺友明）