この記事は2010年3月7日CNET JAPANに投稿したものです。
EverNoteが、3月3日に日本語版の提供を開始したと発表。従来Google
Documentなどクラウドを使った似たような仕組みがありましたが、興味もあり早速いろいろと試してみました。
あちら側
あえてWeb2.0的に言えば、情報を「あちら側」に置き、それをいつでもどこでも、いろいろなデバイスで参照することができます。ローカルにその 情報があれば、コピーでもしないかぎり他の媒体では使えないのです。ここまではGoogle Documentと同じですが・・・・。
専用アプリの便利さ
Evernoteが他の仕組みと異なる点は、画像認識が実装されるとのことです。現在でも、アップしたファイルにはタグ(キー ワード)を付けることができ、保存するフォルダー(ノート)をいくつでも用意することできます。
左にあるWindows専用のソフトと、その下にあるiphoneなどでも専用のアプリなどがあり、いずれも実装してみました。ブラウザでも利用は 可能ですが、やはりファイルをアップするときなどは、専用ソフトを使っています。Windowsパソコンを2台(デスクトップとノート)常時使っているの で、2台ともにWindows専用アプリをインストールしています。
また、twitterでつぶやくときに、@myENというアドレスを文章中に入れておく と、そのつぶやきが自動的に自分のevernoteに記録されているのは、他の使いかたもあるのではと、興味深い感じでした。まもなく、VAIOで VAIOに付属しているWebカメラの画像をEvernoteに送られ、キヤノンのスキャナーDR-150で、取り込んですぐにEvernoteに情報が 送られるとのことです。
それで思うに、「Twitterがつぶやきなら、Evernoteはお手軽なネット経由のメモ貯蔵庫」だと解釈 しています。セキュリティーに関してはトレードオフのようで、あまり期待できないと思われます。実際、PDFをセキュリティーロックしてEvernote 側に置いても、ただ置いてあるというだけで、それは今までの仕組みと変わらないので、何のメリットも感じませんでした。 このメモ帳の貯蔵庫、一番使い勝手が良と思ったのは、Googleリーダーとの組み合わせ利用、新聞 記事のスクラップでした。
新聞スクラップ
今まで、新聞記事で重要と思われるところを切り抜いてスクラップブックに貼り付けていたのですが、外出時には見られないし、結局ためるだけで、いち いち見ることもなくなってしまいます。しかも見ようとしても物理的に貼られているので、単に時系列でしか見られません。Evernoteだと、新聞をス キャンして、PDFにアップし、キーワードを複数付けて保存できます。あとで、必要なキーワードを入れて検索すると、ピックアップされて表示されます。将 来的に画像解析に日本語版ができると、縦書きの新聞も検索対象になれば最高ですが・・・。
Webクリップ
Webクリップに関しても、Evernoteからアドインソフトをブラウザに組み込むことで、ブラウザで表示されてる箇所を範囲指定して、クリップ すると、自動的にEvernote側にアップロードされます。 WordとかExcelなどのファイルもアップロードはしたものの、他のデバイスなどの使い勝手を考えると、PDFやテキストがちょうど良いです。 ipadが4月に発売予定とのことで、さらにこのipadが使われるようになれば、さらにEverNoteの利用範囲は広がることで しょう。(加辺友明)
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