この記事は2月11日CNET JAPANに投稿したものです。
世の中はデフレ。将来的不安から消費が控えられまさに「節約志向」が流行語とも呼ばれている。しかしこの節 約志向には、「安物買いの銭失い」的なリスクを常に負っている。ある商品を購入する際、できるだけ出費を抑えようとす るのが現在多くの購買行動、しかし家庭の経済行動から見てみると、経済効率性が問われる。安価なものを買ったばかりに、すぐに壊れたり、体に合わなかった り、飽きたりして、長く使えずに再び購入すると、結局無駄な出費となり、「節約志向」とは名ばかりで節約しているようで、無駄遣いをしていることになる。
今回の論旨とは外れるが、購入時に悩む商品もある。たとえば高機能DVDプレーヤーを見ると、高額な物ほど機能が多くなる。その機能にもコストが掛 かっていて、その分、割高になっていると思う。しかもすべての機能を使うことはまずないので、その分無駄となるが、反面、安価な物を買えば本来の画質まで 落ちてしまう。画質は高品質で、必要最低限の機能だけを備えた製品には、なかなかお目にかかれない。「高付加価値=多機能」 とは思わせるように、やたらと機能満載である。我が家ではケーブルTVに加入しているため、BSやCSチューナーも不要で、DVDプレーヤでのインター ネット接続も余分だと考えている。商品のスペック表を見ると○が多ければ良いように思えるが、本来、めったに使わない機能は、特殊仕様と して別ページにでも書いてほしい位だ。
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衣料品、さらには肌着ともなれば話は別で、物の善しあしを見分けることにより、「安物買いの銭失い」的な購買行動は極力避けられるのではと考える。 肌着はほぼ毎日使うものであり、購入頻度も多く、それだけ経済行動としても重要な位置づけになる。ほとんど使い捨て同然のものを頻繁に購入するより、長く 使える衣料品はよほど経済的である。
商品の良さをアピール
ここで言いたいのは、衣料品でも価格だけを比べるべきではなく、自分にとって良い物なのか、そうでないのかは見分ける必要がある。購入頻度が多い衣 料品なら、なおさら「こだわり」を持って商品を探すべきだと思う。これには衣料品メーカーや小売店舗にも責任がある。見た目では分からないこだわりをもっ と伝えるべきだ。小さい紙片(タグ)に、商品の特長がちょっとだけ説明されていても、消費者からは分からずじまいで、結局質感や値札だけを見ることになっ てしまう。結局、泥沼な価格競争にだけに参入してしまう。できるなら、価格競争ではなく、本来の品質競争を積極的に進めるべきで、さらにその商品の良さを アピールすべきだ。
「値下げしました」は消費者の味方ではない
消費者が真にお得な買い物をする機会を増やすべきで、メーカー・小売店はそれを伝えることに力をより注ぐべきだ。現在はこだわりをアピールできる手 段は増えていて、以前よりは安価にできる。「値下げしました」だけでは結局、消費者の味方にはなってくれない、というのは言い過ぎか。(加辺友明)
That's rlealy thinking out of the box. Thanks!
投稿情報: Rena | 2011/10/11 16:02