この記事は、2009年8月3日にCNET JAPANへ投稿したものです。
RSSの利用は以前から注目していましたが、ここにきてRSSリーダーとしてiphoneが活躍することに気がつき、あらためてRSSの重要性
を見直しました。以前でもRSSをパソコンのブラウザで使っていましたが、正直それほどRSSの必要性を感じていませんでした。一利用者としての気持ちと
して書くのであれば、パソコンを使っているときはブラウザでお気に入りを使えば、読みたいときに一気に読めるし、RSSを開かなければそのまま見過ごして
しまう状態でした。最初は設定して購読していても、見なくなってしまうのです。(個人的なことかとも思われますが)
一方、投稿者ないし運営者から
みれば、一度記事を書くと、それをRSS配信することで、複数のサイトの更新ができてしまうという非常に便利な存在ではあります。
つまりRSSの技術的な進化が先行してしまって、利用する技術が追いついていなかったような気がします。それがiphoneを使うようになってか ら、RSSリーダーを「良く使うアプリケーションのNo.1」としても良いくらい使うようになりました。操作性・視認性能が良くなったため、通勤など電車 での移動時間でざっと目を通すことができる。いくらiphoneでもRSSからブラウザを開くことはほとんどしないというか、まごまごしていたら移動中の隙 間時間には読み終わらないということになります。混んだ電車の中でも新聞を広げて読むより遙かにスマートだし、気になった記事はそのま まメールで会社のメアドに送っておき、会社でじっくりと読むことができます。さくっと読めることが、隙間時間利用者には必要なことです。
twitterもRSSリーダーと似ているところがありますが、大きな違いはtwitterは基本的にタ イムラインですべてが混ざって時系列に読むことになります。それに対して違いは、RSSリーダーで は発信者毎(カテゴリー毎)に時系列となることです。twitterでいろいろなところをフォローしていると発信者の区別なくただ時系列だけで読むので、 それは大変なことになってしまいます。twitterのリーダーアプリは私の知る限り、まだフォローをカテゴライズできないようです。カテゴリ毎に読むこ とができるようになればいいと思うのですが、そうでもなければ、複数IDを登録し、ID毎に個別にフォローするなんてことになります。
iphoneの話に戻りますが、私の使っているRSSリーダーをいくつかご紹介します。
・RSS Flash g
もっ
とも利用しているRSSリーダーです。Googleリーダーに登録したRSSフィードと同期してくれるので、Googleリーダーに登録して、このRSS
リーダーで読んでいます。ただ、読むときはオンラインである必要がありますが、未読件数をカウントするときと、記事をダウンロードするときは別なので、動
作が速いのも助かります。 記事一覧で読みたい記事をクリックすると、オリジナルページで開くのか、モバイル向け表示で開くのかの選択ができます。もちろ
ん、いつもモバイル向け表示を選択して読んでいます。これだと、表示サイズなど修正をしなくとも楽に読めます。気になった記事はメールで送信できます。
・Byline
これも良かったのですが、記事を読むときにブラウザ表示されてしまうので、サイズ調整
に面倒くさい面があります。(私の操作が悪いのか?)
・RSS Probe
記事を読むとき最初はモバイルサイズのようで良いのですが、続きを読むときはブ
ラウザが使われます。RSSを登録するときは、いちいちURLを登録するので、この打ち込みが面倒くさいです。最近のiphoneもコピペができるので、
楽になってきたものの、最初のRSS Flash gのようにパソコンと連携できると楽です。
そのほかにも複数のRSSリーダーを試しましたが、中には更新情報をダウンロードするのにやたらに遅かったものもあります。
このように、RSSを使ってサイト情報をチェックするのも、隙間時間を読むことができるようになりました。これ からいかに自社の情報を知ってもらうかは、いかに顧客の隙間時間に入り込むことができるかが 勝負なんでしょうね。メール配信の購読中止するよりも、RSSリーダーの購読中止は非常に簡単、企業の担当者からみたら恐ろしいものです。お知らせなど飽 きさせない工夫や、読んでいてお得感がECサイトでは必要かと思います。(加辺友明)
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